【4月13日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)の観光名所、古代遺跡コロッセオ(Colosseum)周辺で古代ローマ軍の百人隊長「センチュリオン」に仮装し、観光客相手に有料で写真撮影に応じていた男性十数人が12日、この商行為の禁止に抗議してコロッセオでデモを行った。

 コロッセオは2000年の歴史を誇る古代ローマの円形演技場。男性たちは普段、羽根飾りのついたヘルメットやおもちゃの剣でセンチュリオンに扮し、この遺跡の周りにたむろしながら有料で写真撮影に応じている。

 しかし最近、コロッセオの観客スタンド上部によじ登ろうとした仮装センチュリオンの一団を警官が引きずり下ろし、観光客らがセンチュリオンに声援を送る中、両者が衝突する一件があった。その後4月4日には、史跡の前における一切の商業活動を禁じる法に頻繁に違反しているとして、コロッセオ周辺でのセンチュリオンたちは公に活動を禁止された。

 これに抗議した仮装センチュリオンたちは、観光客のメッカであるコロッセオ内部で異例のデモを行った。デモ隊の広報を務めるダビデ・ソンニーノ(David Sonnino)氏は、自分たちの活動を認める「書面による許可」をもらうまでは退かないと述べた。同氏によればローマ市はこれまでの交渉で、史跡での労働許可の発行に同意はしたものの、今のところ具体的な許可証などは受け取っていないという。

 これまでにも仮装センチュリオンたちはたびたび問題になっている。前年には仮装センチュリオンに嫌がらせを受けたとする観光客の通報で出動した覆面警官によって、数人が逮捕された。このグループについては競合を排除しようとして暴力沙汰を起こしているとの訴えもあった。

 その他、観光客のカメラで写真を撮ってやると持ちかけ、金を渡すまでカメラを返さなかったという苦情や、2007年には観光客数組を襲ったとして仮装センチュリオン1人が逮捕された例もある。(c)AFP