【4月16日 AFP】ローマ法王庁(バチカン)の高位の枢機卿が、趣味とするライフルや拳銃のコレクションについて自己弁護した発言がイタリア各紙に掲載され、「ランボー枢機卿」と呼ばれて話題になっている。

 聖職者らしからぬ趣味を持っているのはローマ法王庁聖座財産管理局局長のドメニコ・カルカーニョ(Domenico Calcagno)枢機卿(68)で、12日付の伊紙イル・ファット・クオティディアーノ(Il Fatto Quotidiano)に「銃に対する私の情熱は昔からのものだ。以前はよく射撃場に通っていたが、残念なことにバチカンに来てからはやめなければならなかった」、「罪の無い趣味だ。一番好きなのは銃の修理だ」といった発言が掲載された。

 カルカーニョ枢機卿が以前司教を務めていたイタリア北西部サボナ(Savona)の地方紙「サボナニュース(SavonaNews)」のウェブサイトによれば、枢機卿は米スミス・アンド・ウェッソン(Smith & Wesson)製の有名な「357マグナム(.357 Magnum)」など少なくとも13丁の銃を所有しているという。ハンティングに夢中だった時期もあり、数丁のライフルも所有していたという。

 カルカーニョ枢機卿は、銃のコレクションはサボナの自宅にある武器庫に鍵をかけてしまってあると述べたが、非暴力を唱えるカトリック教会の枢機卿にふさわしくない趣味を皮肉る報道がやむことはなかった。(c)AFP