【4月9日 AFP】財政難にあえぐギリシャが、またしても奇抜な増収策をひねり出した。今度は、警察官を1時間30ユーロ(約3200円)で貸し出すというものだ。警察車両の貸し出し費用は1時間10ユーロ(約1000円)という。

 国内の治安対策を担う国民保護省は8日、貸し出しによって生まれる収入を「警察の備品・インフラにかかる費用に充て、組織の近代化を図ることができる」と声明で説明した。また、貸し出しには治安部隊の任務遂行能力に影響が出ない範囲でのみ応じるという。同省によると、これまでは危険物や美術品などの運搬といった「特別な事例」にあたって警察が人員や車両を提供するサービスは無料だった。

 だが、8日の地元紙プロト・テマ(Proto Thema)によると、今後は警備艇なら1時間200ユーロ(約2万1000円)、ヘリコプターは1500ユーロ(約16万円)の貸し出し費用がかかることになるという。

 ギリシャは3500億ユーロ(約37兆円)にも上る負債を抱え、欧州連合(EU)と国際通貨基金(International Monetary FundIMF)から2回にわたって融資を受けている。(c)AFP

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