【4月8日 AFP】アフリカ南部マラウイで7日、ビング・ワ・ムタリカ(Bingu wa Mutharika)大統領の死去を受け、ジョイス・バンダ(Joyce Banda)副大統領が大統領に就任した。女性大統領は同国で初めて。

 ムタリカ氏は5日、心臓発作で死去。ムタリカ氏の側近らは、ムタリカ氏率いる民主進歩党(Democratic Progressive PartyDPP)から除名されたバンダ氏の権力掌握を阻止しようと企て、同国では死後2日間にわたって水面下の権力闘争が生じていた。

 大統領就任式後に演説したバンダ氏は、ムタリカ氏への黙とうを呼び掛けた上で、「一体感と団結の精神で未来に向かって希望を持って進もう。復讐の入り込む余地がないことを心から望む。私たちが結束することを心から望む」と語った。

 マラウイでは前年、ムタリカ氏がマラウイの経済を崩壊させ、民主主義をないがしろにしたとして反政府デモが発生。死傷者が出たことからムタリカ氏の辞任を求める声が高まっていた。(c)AFP/Justine Gerardy

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