【4月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督が、リーグ優勝争いの行方は第32節で決着がつく可能性を示唆した。

 格下のスウォンジー・シティ(Swansea City)に敗れ、ストーク・シティ(Stoke City)とサンダーランド(Sunderland AFC)に引き分けるなど、マンチェスター・シティはここ数週間で勝ち点を取りこぼし、首位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差は5まで広がって、1986年以来のリーグ優勝は厳しい状況に追い込まれている。

 8日の試合でマンチェスター・ユナイテッドがクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers、QPR)に勝利し、マンチェスター・シティが3位アーセナル(Arsenal)に敗れた場合、ユナイテッドとシティの勝ち点差は8に広がり、残り6試合での逆転は難しくなる。

 チームが置かれている現状について質問を受けたマンチーニ監督は、「マンチェスター・ユナイテッドがQPRに勝利し、われわれがアーセナルに負ければ、リーグ優勝の可能性は無くなるのかって?その通りだ。だが残り7試合については前向きに考えなければならない。とても難しいとは思うが、優勝争いはまだ終わっていない」とコメントした。

■シティが低迷する原因は問題児バロテッリか?

 悲観したマンチェスター・シティのサポーターの一部には奇跡を信じる者もいるが、ここ数試合の不本意な結果は、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)などのピッチ外での問題が起因していると考えている選手は少なくない。

 バロテッリは時に天賦の才能を発揮するが、同時にマンチーニ監督を苛立たせる一面も持っており、ロッカーでヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)と口論を起こすなどしている。

 しびれを切らしたマンチーニ監督から冷静さを保つよう注意されたバロテッリは5日、マンチェスター市内で自動車事故に巻き込まれたものの、幸いにも同選手にけがはなかった。

 一方、20回目のリーグ優勝に向けて着実に前進しているマンチェスター・ユナイテッドは、QPR、ウィガン(Wigan Athletic)、アストン・ビラ(Aston Villa)ら残留を争うクラブとの3連戦が続くこともあり、ゆとりある戦いが見込まれる。

 しかしながらリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)は、「みんな僕ら日程が楽だと言うけれど、第31節でQPRがアーセナルを破るなんて思ってもいなかっただろう?」と話し、楽観視をけん制している。

■激化するアーセナルとトッテナムの3位争い

 現在リーグ4位につけるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、マンチェスター・シティとアーセナルの試合前日の7日にサンダーランドと対戦し、勝利すれば暫定ながら3位に浮上することができる。

 トッテナムのウィリアム・ギャラス(William Gallas)は、「3位で終えたいなら強くならなければならない」とコメントしている。

 浮き沈みを繰り返してきたアーセナルだが、3位でシーズンを終える可能性を残しており、シーズン序盤は一部サポーターの批判の的になっていたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督にとっては、勝ち誇ることのできる結果となる。

 4月のクラブ公式マガジンでベンゲル監督は、「自分自身のことについて考えているし、何ができるのかを自分自身に問いただしている。すべてが順調な時こそ、輪をかけて自問をする。しかし現在のような経験が手助けしてくれる状況では、考える前に経験に基づいて間違っている部分を直さなければならない」と語っている。

 一方、ジョン・テリー(John Terry)を故障で欠く5位チェルシー(Chelsea)は、降格圏内に低迷するウィガンと対戦する。

 また、8位に低迷するリバプール(Liverpool FC)は、アストン・ビラ戦で悪い流れを断ち切りたいものの、前節のニューカッスル(Newcastle United)戦で退場処分となったゴールキーパー(GK)のホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)が3試合の出場停止となっており、代役としてドニ(Doni)がリバプールでのデビューを果たすことになる。(c)AFP/Julian Guyer