【4月6日 AFP】インド海軍は4日、ロシアから借り受けたアクラ2(Akula II)級の原潜、チャクラ2(INS Chakra II、8140トン)を就役させた。

 インド南東部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州ビシャカパトナム(Visakhapatnam)にある海軍の造船所で、A・K・アントニー(A.K. Antony)国防相らが出席して就役式が行われた。

 チャクラ2は各種魚雷に加え、核弾頭を搭載したグラナト (Granat) 巡航ミサイルを発射できるが、インドは国際条約上の義務に従って原潜に核弾頭を搭載した巡航ミサイルを配備しない方針を示している。チャクラ2はロシアから向こう10年間にわたってリースされる予定で、インドの隣国パキスタンはこの決定に警戒している。

 インドでの原潜就役は旧ソビエト連邦製の原潜が退役した1991年以来。インドは年内に、チャクラ2と初の国産原潜「アリハント(Arihant、『敵を撃破するもの』)」をパトロール任務に就ける見通しで、チャクラ2はアリハントの乗組員の訓練にも活用されるとみられる。現在インドの他に米露中英仏の5か国で原潜が就役している。(c)AFP

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