【4月4日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)関連の複数の主なウェブサイトが予告なしに1週間以上アクセス不能となっており、同組織を狙ったサイバー攻撃が原因の可能性が高いと専門家らはみている。

 サイバー攻撃を受けたとみられるのは、アルカイダ支持者の重要な意見交換の場となっていた「al-Fida」や「Shamukh al-Islam」などのオンラインフォーラム。

 米ブランダイス大学(Brandeis University)の研究者アーロン・ゼリン(Aaron Zelin)氏によれば、3月23日の時点でこうしたアルカイダ系主要サイトの「全てが完全にダウン」した。同氏は「これらのフォーラムは、アルカイダからの公式メッセージを発信していたため、極めて重要だった」と説明している。

 今まで、これらのサイトが予告無しに閉鎖されることはなかったため、専門家らはサイバー攻撃を受けたことは間違いないとみているが、犯行声明は出されていない。

 米シンクタンク「戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International StudiesCSIS)」のテクノロジー・公共政策部長、ジェームズ・ルイス(James Lewis)氏はサイバー攻撃だった場合、民間のハッカーあるいは政府機関が仕掛けた可能性もあると述べている。(c)AFP/Dan De Luce