【4月3日 AFP】イタリア・セリエA、アタランタ(Atalanta)のアンドレア・マシエッロ(Andrea Masiello)が2日、八百長の容疑で逮捕された。

 今季アタランタに加入したマシエッロが移籍前に3年間在籍していたバリ(AS Bari)の選手が、賄賂を受け取っていたという新たな証拠が見つかっていたため、バリ(Bari)の検察が八百長の捜査を行っていた。賭けに参加していたマシエッロの友人2人も逮捕されている。

 当局は、10-11シーズンのイタリア・セリエA5試合について調査しており、マシエッロを含む元バリの9選手が捜査対象になっている。当該の試合は、降格候補だったチェゼーナ(AC Cesena)やレッチェ(US Lecce)戦で、試合が行われた時点でバリのセリエB(2部)降格が決まっており、バリから勝利を収めた2つのクラブは降格を免れている。

 同シーズンにバリでプレーし、現在チェゼーナに所属しているマルコ・ロッシ(Marco Rossi)も八百長の調査対象となっている。そのロッシは検察官に対し、複数クラブの「ウルトラ(Ultra)」と呼ばれる熱狂的サポーターから八百長を持ちかけられたと語っている。しかしロッシは、脅されても選手たちは要求に従うことはなかったとしている。

 イタリアでは、八百長と不法スポーツ賭博に対する捜査が昨夏から立て続けに行われており、元アタランタのクリスティアーノ・ドニ(Cristiano Doni)が八百長に関与したとして逮捕され、元ラツィオ(SS Lazio)でイタリア代表経験を持つジュゼッペ・シニョーリ(Giuseppe Signori)も身柄を拘束されるなど、捜査の対象となっている。(c)AFP/Barnaby Chesterman