【3月31日 AFP】米国の宝くじ史上最高額となる6億4000万ドル(約530億円)の当たりくじが出る可能性に全米中が沸く中、現地メディアは31日、メリーランド(Maryland)州で販売されたくじを買った中に少なくとも1人、当選者が出たと報じた。

 現地時間30日午後11時(日本時間31日正午)に発表された数字選択式宝くじ「メガミリオンズ(Mega Millions)」の当選番号は、数字を5つ選ぶ「ノーマルボール」が「2、4、23、38、46」、数字をひとつだけ選ぶ「メガボール」が「23」だったと報じられた。

 現時点でメガミリオンズからの公式発表はなく、米テレビMSNBCが伝えたのは、メリーランド州の宝くじ関係者の談話。同じ取材源から情報を得た米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、当選券は同州ボルティモア(Baltimore)郡での販売分だと報じている。

 ただし、当選者がメリーランド州のこの1人だけなのかどうかは現時点では不明だ。巨額の当選金を当てた場合、当選者は通常、法的問題について弁護士と徹底的に話し合うため、当選者が名乗り出るまでには数日から数週間かかることもあると、専門家たちは忠告している。

 今回のメガミリオンズでは1月24日以降、18回連続当選者なしのキャリーオーバー(繰り越し)が続き、1等の当選額が史上最高となった。「ノーマルボール」と「メガボール」の6つの数字が全て的中する1等の確率は1億7600万分の1だったにもかかわらず、一攫千金のチャンスをつかもうとする人がさらに熱狂し、全米のコンビニエンスストアやキオスクの売り場には、くじを買い求める人々が殺到した。
 
 当選した場合、賞金は即時現金で受け取るか、向こう26年間かけて分割で受け取るかを選択できる。また賞金には連邦税、州税ともにかなりの税金がかかる。

 これまでの米宝くじ史上最高の当選額は、2007年の3億9000万ドル(当時の為替レートで約459億円)となっている。(c)AFP/Sebastian Smith