【3月31日 AFP】(記事更新)世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)は30日、フランスのニース(Nice)で男子シングル・ショートプログラム(SP)行われ、カナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)が89.41点で首位に立った。

 2位には87.67点でチェコのミハル・ブレジナ(Michal Brezina)、3位には85.72点で高橋大輔(Daisuke Takahashi)が続いた。羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は77.07点で7位、小塚崇彦(Takahiko Kozuka)は71.78点で13位につけた。

 高橋は、世界王者を守るプレッシャーがどれほどのものかを心得ている。2010年大会(ISU World Figure Skating Championships 2010)で日本人男子初の優勝を飾った高橋は、2011年大会では5位に終わった。

 今大会ではプレッシャーは王者のチャンにかかっており、高橋はそのチャンがミスを犯すのを待ち構えている。

 チャンは世界王者でいることの重みを認めており、SPでは数か所で姿勢を保つのに苦しんでいた。それでも、チャンは今季の自己最高得点をたたき出している。

 11-12シーズンのグランプリ(GP)ファイナルと四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2012)でチャンの後塵を拝した高橋は、冒頭の4回転ジャンプ後の3回転トーループ ではミスを犯し、初日の緊張感があったと明かした。

 大会前にはプレッシャーを感じることはなかったものの、ウオームアップ前に足が震えだしたという高橋は、「本当に緊張しましたが、お客さんが後押ししてくれた。フリースケーティング(FS)に持っているもの全てをぶつけたい」と語った。

 一方、ミスを重ね13位だった小塚は、「本当に残念なSPだった。特にジャンプ。フィギュアではジャンプが全てではないけれど、重要なエレメント。今日は着氷できず、流れが途切れてしまった」と振り返った。(c)AFP/Emmeline Moore