【3月30日 AFP】2月に世界でも最悪規模の刑務所火災が起きたばかりの中米ホンジュラスで29日、また刑務所から出火し、当局者によると少なくとも13人が死亡した。

 市検察官事務所によれば、火災が起きたのは同国北部サンペドロスーラ(San Pedro Sula)にある刑務所。当局は当初の発表で、火は受刑者らがバケツの水で消し止めたと明らかにした。警察は短時間でほぼ鎮火したと発表するとともに、刑務所内で対立するグループが放火したとみられるが詳しい調査結果を待つ必要があるとしている。

 サンペドロスーラの刑務所は定員800人のところ2250人が収監されていた。ポンペジョ・ボニジャ(Pompeyo Bonilla)治安相は、今回の火災で同国の刑務所が置かれている「深刻な状況があらためて浮き彫りになった」と述べた。

 先月14日には首都テグシガルパ(Tegucigalpa)から約90キロ北にあるコマヤグア(Comayagua)の刑務所で火災が発生した。この火災はこれまでに361人が死亡する大惨事となり、中南米の刑務所の過密問題に注目が集まっていた。(c)AFP

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