【3月29日 AFP】ベトナム反戦運動に参加以来、米保守派の批判の的となっている米女優ジェーン・フォンダ(Jane Fonda、74)が、新作映画で共和党のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領の夫人、ナンシー・レーガン(Nancy Reagan)さんを演じることになった。エンターテインメント情報誌バラエティ(Variety)が伝えた。

 1952年~86年まで米大統領に仕えた執事を描くリー・ダニエルズ(Lee Daniels)監督の作品には、バラエティによれば豪華出演者がそろっているという。

 主人公の執事役には、フォレスト・ウィッテカー(Forest Whitaker)が出演交渉の最終段階に入っておりほぼ決定。その妻役に、米人気司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)との交渉が進んでいる。さらに、リンドン・ジョンソン(Lyndon Johnson)元大統領役としてリーアム・ニーソン(Liam Neeson)が、リチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領役としてジョン・キューザック(John Cusak)の名前がそれぞれ挙がっている。

 ジェーン・フォンダはベトナム戦争に断固反対しており、1972年にハノイ(Hanoi)を訪れた際には北ベトナム軍の対空砲に座った写真が撮影され、波紋を呼んだ。「ハノイ・ジェーン(Hanoi Jane)」というあだ名まで付いた。近年になってこの写真について釈明したが、米保守派の中には米軍の裏切者として今でも彼女を忌み嫌う人は多い。(c)AFP