【3月29日 MODE PRESS】舞台は人種差別の激しい1960年代の南部アメリカ、ひとりの白人女性が黒人メイドたちの“真実の声”を紡ぎ出した本が時代を変える。映画『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~(The Help)』は、人種を超えた勇気と友情、信念を貫き社会に立ち向かう強さを描いた感動の物語だ。

 作家志望のスキーターは、南部の上流階級に生まれ、“黒人メイド=ヘルプ”の存在が当たり前の地域社会で育ってきた。自分を育ててくれたのもメイドだ。大学卒業後、故郷に戻った彼女は、公民権運動の流れに反して厳しい差別が続く実体に疑問を持ち、ヘルプの声を集めた本を書こうと決心する。しかし、南部で黒人が自由にものを言うことは、身の危険を意味すること。報復を恐れるヘルプはなかなか取材に応じてくれないが、熱意を持って歩み寄るスキーターに、一人、また一人と勇気を出して口を開き始める。取材元が特定できないよう、ある白人女性の秘密の話を“保険”にかけて出版された本『ヘルプ』は、人々の心に大きな変革をもたらす。

 家事をヘルプに任せ社交三昧の友達の中、 独自のスタイルを貫くスキーターを演じるのは期待の若手エマ・ストーン(Emma Stone)。身近なヘルプとして最初に真実を語ってくれるエイビリーンをヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)、その友人ミニーをオクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer)という実力派が演じる。白人の中でも鈍感さが憎めないシーリアは、『ツリー・オブ・ライフ』で脚光を浴びたジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)。今年度アカデミー賞ではなんとオクタヴィアとジェシカの二人が助演女優賞にノミネートされ、見事オクタヴィアがオスカーに輝いた。人種差別という堅い題材を忘れてしまうような、時代を写し出すファッションや手の込んだ撮影セット、言葉や行動のユーモアも見所だ。

 作品の奥深さがいつのまにか口コミで大きな評判を呼び、全米で3週連続No.1の大ヒットを記録した話題作だ。3月31日から、TOHOシネマズシャンテ他で全国公開開始。(c)MODE PRESS

【関連情報】
アカデミー賞助演女優賞にオクタヴィア・スペンサー
エマ・ストーンは“ハリウッドで最もスタイリッシュ”な若手女優