【3月28日 AFP】キューバを訪問中のローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、84)は27日、首都ハバナ(Havana)に入った。

 バチカン当局によれば、法王はラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長と革命宮殿(Palace of the Revolution)で会談を予定している。またフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長と会談する可能性もあるという。

 法王はキューバ訪問初日の26日、同国南東部サンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)で開かれた大規模なミサで大勢の参加者を前に、「開かれた新しい社会」を作り上げるべきだと呼びかけた。

 これに対し政府指導部は、既にキューバには民主主義が存在すると強調した。マリノ・ムリジョ(Marino Murillo)閣僚評議会副議長は記者会見で、「キューバで政治改革は起きないだろう。われわれはむしろ、国民の福利のためにわが国独自の社会主義を維持していくため、キューバの経済モデルの刷新について議論している」と述べた。

 キューバ政府は今回の法王訪問を、同国が宗教活動に対して寛容で開放的であることを世界に向けて発信する機会だと捉えている。法王は28日にハバナの革命広場(Revolution Square)で約100万人が参加するミサを行い、同日キューバを離れる予定になっている。(c)AFP/Jean-Louis de la Vaissiere