【3月22日 AFP】オランダとの国境近くにあるベルギーのロンメル(Lommel)で21日、13日にスイス南部シエル(Sierre)のトンネル内で起きたバス事故で死亡したベルギーの学校の生徒15人と大人2人の葬儀が行われた。集まった大勢の参列者はベルギーの国王アルベール2世(King Albert II)に率いられ葬儀場へと向かった。

 アルベール2世国王とパオラ王妃 (Queen Paola)は深く心を痛めた様子で、犠牲となった11歳と12歳の子どもの家族らと握手を交わした。15人の生徒のうち6人はオランダ国籍だった。

 小さな白いひつぎが兵士によって葬儀場に運ばれた。葬儀場にはオランダの皇太子のほか、ベルギーのエリオ・ディルポ(Elio Di Rupo)首相、オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相兼総務相、スイスのエベリン・ビドマーシュルンプフ(Eveline Widmer-Schlumpf)大統領のほか、大破したバスから子どもたちを救出し、病院へ搬送したスイスの消防隊員や警察官、救援隊員らも参列した。

 事故で亡くなった生徒1人と大人1人はすでに近親者によって埋葬されている。22日には生徒7人と大人2人の葬儀がベルギーのヘフェルレー(Heverlee)で行われる予定になっている。

 このバスに乗っていた生徒46人、教師4人、運転手2人のうち、生徒22人と大人6人の28人が死亡した。スイス当局は事故原因を調べるため近くベルギーに担当者を送り、助かった生徒たちから話を聞くことにしている。(c)AFP/Philippe Siuberski