【3月20日 Relaxnews】米女優キャサリン・ヘップバーン(Katharine Hepburn)は最高のブラウニーを作った。そしてエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)は、アボカドとマッシュルームを使ったチキン料理が好物だった。

 これらスターたちの非公開グルメの作り方が紹介された新著が、米国で発売された。そして実際においしいのだ。

 米国で発売されたばかりの「The Dead Celebrity Cookbook(死んだセレブの料理本)」には、出演映画や歌については誰もがよく知っているものの、その好物については謎に包まれていたアーティストたちの愛した料理が数多く紹介されている。

 著者のフランク・デカロ(Frank DeCaro)氏は、AFPの取材に、15年に及ぶ熱心な調査の結果であり、「好きだからやれた仕事だった」と語った。

「およそ15年ほど収集を続けている。フリーマーケットに足を運び、(競売サイトの)eBayを利用した。あまりに多くのレシピが集まったので、どれを掲載するか選ばなければならなかった」

■知られざるセレブの一面に迫る

 書籍には映画俳優やミュージシャン、テレビスターら140人以上の好物レシピが掲載されている。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のスイートポテト・パイから、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)のバーベキュー・ラム、そして米俳優パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze)のチキン・パイまでさまざまだ。

「かつてセレブたちは、いつもレシピを公表するように頼まれたものだった。それは広報活動の一環だった。セレブたちは、料理本や雑誌記事のためにレシピを紹介していたのだ」(フランク・デカロ氏)

「これらのレシピは、私たちがセレブについて知りうることの一部しか知ることができなかった時代のものだ。セレブは自分たちのイメージをもっと管理できていた。だからセレブたちが選んだレシピには、彼らについての何かが含まれていると私は思っている」

 デカロ氏は書籍に、すでに亡くなっているセレブたちのレシピだけを収録することにした。理由の1つは、忘れられたスターたちの再発見につながることを期待したからだった。

 また別の理由として、最近のスターが好物についてほとんど話さなくなったことがある。「かつてはみんなが自炊していた。人びとは自宅で料理をすることに誇りを持っていたものだった。だから料理を通じてファンとつながりを持つことができるとセレブたちも考えていた」

■著者おすすめのレシピは

 書籍発売で、これから読者は好きなだけセレブの料理を味わうことができるだろう。往年のピアニスト、リベラーチェ(Liberace)のスティッキー・バン(甘いパン)や歌手アン・ミラー(Ann Miller)の「最高の」フェットチーネ・アルフレド、そしてキャサリン・ヘップバーンのブラウニー。

「オスカー・パーティーでキャサリン・ヘップバーンのブラウニーを出せば賞をもらえるよ」と著者のデカロ氏。「最高のブラウニーの1つだ。キャサリン・ヘップバーンのレシピで残っているものは少ないが、彼女のレシピはとても良い」

 ではデカロ氏の最もお気に入りでないレシピは?

 デカロ氏は、ためらわずに「イザベル・サンフォード(Isabel Sanford)のボストンチキンだ」と言った。イザベル・サンフォードは1970年代から80年代初頭にかけて、連続ホームコメディ「ジェファーソンズ(The Jeffersons)」で母親役を演じた米女優。

「ロシアンドレッシングのかかったチキンで、アップリコットジャムとオニオンも全部一緒についてくる。これら3つを混ぜてチキンにかけることに、私は納得ができないね」とデカロ氏は語った。(c)Relaxnews/AFPBB News