【3月14日 AFP】米アップル(Apple)の新型iPhoneに追加されたパーソナルアシスタント、「Siri(シリ)」について、誇大広告があったとして、ニューヨーク(New York)在住の購入者がアップルを相手取って訴えを起こした。

 13日にオンライン上で入手した、カリフォルニア(California)州の連邦裁判所に提出された訴状では、「Siri」の可能性ついて伝えるアップル社の広告が「意図的な不当表示」であり、不当競争にあたるとしている。

 iPhone4Sを購入したブルックリン在住の原告フランク・ファツィオ(Frank Fazio)氏の弁護団は、「Siri」の宣伝が誤解と失望を招くとし、アップル社に損害賠償支払うようを求めた。弁護団はまた、他の数百万人の購入者を代表する集団訴訟が望ましいとした。

 アップル社のコマーシャルには、ユーザーが「Siri」にレストランを見つけてもらったり、曲のコードやネクタイの締め方を調べてもらったり、さらには街でロデオが開催されているかを調べてもらう様子が含まれている。

 弁護団は、「原告はiPhone4Sを購入後、すぐにSiriが宣伝されているように作動しないことに気づいた」と述べ、「例えば、ある場所への道順や店舗の場所を聞いた際、質問を理解しなかったり、長い時間の後に間違った回答を返してきた」と続けた。

 アップルはこの件についてコメントしていない。(c)AFP

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