【3月8日 AFP】北海道の札幌市円山動物園(Sapporo Maruyama Zoo)で今週、ヨウスコウワニを太鼓の音で発情させる試みが行われた。太鼓の音が、ワニが交尾前に出す鳴き声に似ているためだという。

 同園ではこれまで、窓ガラスを叩いてワニの繁殖行動を誘発していた。だが、前年の改修で厚いアクリル窓に変えてから、窓を叩いても効果的な音を出せなくなったため、同園ではワニたちに太鼓の音を聞かせて発情を誘発することにした。

 結果、太鼓の音に雌の「スウスウ」が反応して何度か鳴き声をあげたが、雄の「ヨウヨウ」は興味を示さなかった。

 ワニの交尾期間は2月から3月。円山動物園では2001年に3匹、2008年に1匹、2009年には16匹のワニの繁殖に成功している。(c)AFP