【3月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)は7日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、アポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)が2試合合計スコアを1-1として迎えたペナルティーキック(PK)戦でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)を4-3で下し、準々決勝に進出した。

 2万3千人の観客が見守る本拠地GSPスタジアム(GSP stadium)でアポエルは、サポーターの熱い声援を受けながら、クラブ設立85年の中で最大の試合に臨んだ。スタンドには大きく「ニコシアの脅威を感じろ」と書かれた横断幕が躍り、アポエルのサポーターの熱烈な声援は、リヨンにとってやっかいな雰囲気を作り出した。

 決勝トーナメントの対戦組み合わせが確定して以降、本拠地で行われる2戦目での決着に期待を寄せていたアポエルは、第1戦を0-1で終えて、完璧な状況を作り出していた。

 アポエルは、前半9分にグスタボ・マンドゥーカ(Gustavo Manduca)のゴールで先制して完璧なスタートを切ると、試合はそのまま延長戦に突入。波乱の予感に満ちた30分間の延長戦では、この試合2度目の警告を受けマンドゥーカが退場処分となったものの、スタンディングオベーションを受けながらピッチを後にした。

 スコアが動かぬまま迎えたPK戦でリヨンのアレクサンドレ・ラカゼッテ(Alexandre Lacazette)とミシェル・フェルナンデス・バストス(Michel Fernandes Bastos)がGKディオニシス・ヒオティス(Dionisios Chiotis)にシュートをセーブされると、キッカー全員がシュートを成功させたアポエルが、キプロス勢として史上初めて同大会8強入りを果たした。

 グループリーグではFCポルト(FC Porto)、ゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St. Petersburg)を破り、さらにリヨンから勝利を収めたアポエルは、今大会での準々決勝進出チームとしては、予算や名声では最小のクラブとなっている。(c)AFP/Charlie Charalambous