【3月2日 AFP】ニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)で前年2月に起きた大地震で倒壊したクライストチャーチ大聖堂(Christchurch Cathedral)が、解体されることが決まった。教会関係者が2日、明らかにした。

 131年の歴史を持つ大聖堂はクライストチャーチのシンボルだったが、185人が犠牲となった前年2月の大地震に加え、6月と12月の余震でもさらに損傷を受けていた。

 クライストチャーチ主教によると、修復にかかる費用が5000万ニュージーランド(NZ)ドル(約34億円)~1億NZドル(約68億円)と巨額なうえ、聖堂内は現在も人が立ち入れない危険な状態で、今後も地震が起きる恐れがあることから再建を断念し、解体を決断したという。

 解体にあたってはまず2~3メートルの高さを残して壁を撤去し、芸術的価値の高い聖堂内の装飾などを安全な場所に移動する計画という。(c)AFP

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