【3月1日 AFP】(写真追加)米中西部で2月29日、複数の竜巻が相次いで発生し、イリノイ(Illinois)州とミズーリ州(Missouri)で少なくとも9人が死亡した。

 米国立測候所(National Weather ServiceNWS)によると、28日からの暴風雨に伴い、6州で計17の竜巻の報告があった。竜巻はまずネブラスカ(Nebraska)州とカンザス(Kansas)州で発生し、その後東に移動してミズーリ、イリノイ、インディアナ(Indiana)、ケンタッキー(Kentucky)の各州でも発生した。

 人口約9000人のイリノイ州ハリスバーグ(Harrisburg)では29日午前4時30分(日本時間同日午後7時30分)ごろ、強力なトルネードが数キロにわたって市街地を襲い、住宅約300棟と店舗など約25棟が倒壊した。これまでにがれきから6人の遺体が収容されたほか、少なくとも100人が負傷した。

 竜巻は地元の病院も直撃し、壁が壊れるなどの被害が出たが、警報を受けた職員が全患者を窓から離れた中央ロビーに避難させていたため、負傷者は出なかった。イリノイ州知事は被害状況視察のためハリスバーグに向かった。

 3人の死亡が確認されたミズーリ州の知事は非常事態を宣言した。(c)AFP

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