【2月24日 AFP】 国連(UN)とアラブ連盟(Arab League)は23日、シリアのアサド(Bashar al-Assad)政権による反体制派弾圧問題を担当する特使に、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長を任命した。

 国連とアラブ連盟は共同声明で、アナン氏は「シリアにおける全ての暴力と人権侵害を終結に導き、深刻な同国情勢を円満に解決する原動力となるだろう」と述べた。

 また、国連の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長とアラブ連盟のナビル・アラビ(Nabil al-Arabi)事務局長は、「シリア国民が危機に直面する中、この重要な任務を引き受けたアナン氏に感謝する」と述べ、間もなく中東出身者から副特使を任命する予定であることを明らかにした。

 アナン前事務総長は1997年から2006年まで、2期にわたって国連事務総長を務めている。 

 人権活動家らによると、11か月におよぶアサド政権による反体制派弾圧で、これまでに7500人以上が殺害されており、国際社会では激化する事態の打開策を求める声が高まっている。(c)AFP/Tim Witcher