【2月21日 AFP】フランス・ボルドー(Bordeaux)近郊の幼稚園で、まだ文字の読み書きができない子どもたちが、ツイッター(Twitter)で毎日の活動を報告している。

 フランス南西部タランス(Talence)のアルベール・カミュ(Albert-Camus)幼稚園の29人の子どもたちは、「@camusmat04」というアカウントを使っている。フォロワーは88人で、そのほとんどは保護者だ。5歳の子どもによるツイートには「雪を集めて、溶けて水になるのを見ました」とある。

 この幼稚園の先生は、子どもたちに筆記体やキーボードの刻印、ディスプレーに表示されるものなどさまざまな形の文字を教え、話し言葉を書き言葉にすることを学ばせる方法としてツイッターを使うことを思いついた。

 ツイートする手順は毎日同じだ。子どもたちが話題を提案し、先生の指導のもと話し合って、どの話題にするか投票で決める。そうして決まった話題について園児全員が手でツイートを書いてみて、先生が1つの文案にまとめ、2人の子どもがパソコンに入力する。5歳の園児は「わたしたちは大人みたいにコンピュータで書くのが大好き」と言う。

 フィリップ・ギエム(Philippe Guillem)先生は、子どもたちだけでなく保護者を教育することが目標だと話す。「保護者の方々には、子どもたちが12歳になって未来のツールを使うときに、この経験がどのように生きるか考えてほしいんです」

 年度の初めにツイッターを使っていた保護者は1人しかいなかったが、これまでに保護者の約80%が幼稚園のアカウントをフォローしている。園児たちのプライバシーを守るため、このアカウントは承認された人にしか公開されていない。(c)AFP