【2月13日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のルイス・スアレス(Luis Suarez)が12日、前日に行われた第25節のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦開始前にパトリス・エヴラ(Patrice Evra)との握手を拒否したことを謝罪した。

 2011年10月に行われたリーグ第8節の試合でエヴラに人種差別的な発言をしたとして8試合の出場停止を受けて以降、同試合で初の先発出場を飾ったスアレスは、試合前恒例の両チームの握手の際にエブラと握手を交わさなかった。

 しかしながらスアレスはリバプールの公式ホームページ上で、「オールド・トラフォード(Old Trafford、ユナイテッドの本拠地)での試合後にケニー・ダルグリッシュ(Kenny Dalglish)監督と話し、間違いに気づいた。彼だけではなく、クラブの期待を裏切ってしまって申し訳ない。間違いを犯し、後悔している。パトリス・エヴラと握手を交わすべきだった。自分の行為を謝罪したい」と声明を発表した。

 ハーフタイム時には、ロッカーへ続く通路内でエブラがスアレスを問い詰めようとしたため、選手数人が興奮状態となり、警官や係員が間に入ったとも伝えられている。

 一方、リバプールのダルグリッシュ監督も同試合後のインタビューの際の自身の行為を謝罪した。

 スアレスに関する質問を受けた際に腹立たしげな態度を見せ、批判を受けていたダルグリッシュ監督は、「正直なところ、週の始めには握手をするだろうと言っていたスアレスが握手をしなかったと聞いてショックを受けた。私は握手を交わさなかったところを見ていなかったんだ。あのインタビューの際にはリバプールの監督としてふさわしくない行為をしてしまったことを謝罪したい」とコメントしている。

 その後、ユナイテッドは両者の謝罪を受け入れ、「マンチェスター・ユナイテッドは、11日の試合後に発表されたリバプールの謝罪に感謝する。オールド・トラフォードの全員が、この件から前に進みたいと望んでいる」と声明を発表している。(c)AFP/Steve Griffiths

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