【2月12日 AFP】東日本大震災で起きた福島第1原子力発電所の事故から来月で1年を迎える11日、東京・代々木公園で、脱原発を訴える集会とデモが行われた。

 集会にはノーベル文学賞(Nobel Literature Prize)受賞作家の大江健三郎(Kenzaburo Oe)さんや、俳優の山本太郎(Taro Yamamoto)さんも参加。主催者発表で1万2000人、警察発表では約7000人が集まった。

 大江さんは「原発が出す核廃棄物を、私たちは孫の代まで残すことになる。それは人間が決してやってはいけないことで、倫理に反するものだ」と訴えた。また山本さんは「もし大きな地震があれば、国が終わってしまう。終わらせないために、原発を再稼働させるわけにはいかない」と発言した。

 集会後、参加者は集会のタイトルである「さようなら原発」や、「原発はいらない」「再稼働をやめろ」などと書かれたプラカードなどを掲げ、渋谷などの繁華街をデモ行進した。

 また報道によると、柏崎刈羽原発を抱える新潟でも同日、同様の集会が行われた。(c)AFP