【2月10日 AFP】台湾警察は10日、「不思議な御利益がある」などと偽って、米子ども向け教育番組「セサミストリート(Sesame Street)」の人気キャラクターグッズを高額で売りつけ、金をだまし取った疑いで、男1人の身柄を拘束したと発表した。

 警察発表によるとこの男は、「セサミストリート」の人気キャラクター「エルモ(Elmo)」のぬいぐるみやグッズなどを「神聖なもので幸運をもたらす」と触れ込み、実業家の男性に総額300万台湾ドル(約800万円)余りで売りつけたとされる。被害男性は、この男から「裏社会で不動産を買わないか」ともちかけられていたとも主張している。

 被害男性がだまされていたことに気付き、警察に通報したことから事件が発覚した。

 男は他の被害者にも、1個あたり最大100万台湾ドル(約260万円)でエルモのぬいぐるみなどを「癒やし効果」があるとして売りつけていたとみられる。男は、北部・桃園(Taoyuan)県にある寺の住職で、この寺や男の自宅にはこの数年間に多数の信者が訪れていたとの情報があることから、警察では余罪を追及しているという。(c)AFP