【2月6日 AFP】イランは3日、国産観測衛星「ナヴィード(Navid)」を打ち上げ、地球周回軌道への投入に成功した。国営イラン通信(IRNA)が報じた。

 この人工衛星は重量50キロで、地表から250~370キロ上空の軌道を90分で1周する。およそ18か月にわたって軌道上にとどまり、撮影した画像データをイラン国内数か所にある地上局に送ることになっている。この衛星の計画は2年前に発表され、打ち上げが待たれていた。

 イランが国産の人工衛星を地球周回軌道に投入したのは2009年2月、2011年7月に次いで3度目。これまでの2つの衛星は2~3か月間軌道上にとどまった。イランは今後数年間に7基の人工衛星を打ち上げ、2020年までに有人宇宙飛行を実現する計画を持っている。

 イランが秘密裏に核兵器を開発しているとの疑いが持たれている中、イランの宇宙開発は核兵器を搭載した弾道ミサイルの開発につながる恐れがあるとの懸念を西側諸国は持っている。最近は、イスラエルがイランの核関連施設の空爆を検討しているのではないかとの見方も出ている。(c)AFP