【2月3日 AFP】パプアニューギニアで2日朝、キンベ(Kimbe)とラエ(Lae)の間を航行していたフェリー「MVラバウル・クイーン(MV Rabaul Queen)」(乗客350人、乗員12人)が沈没し、現在も100人以上が行方不明となっている。

 同船は交信を絶ったあと、目的地であるラエの16キロ手前で沈没した。同国とオーストラリアによる救助活動で、これまでに238人が救出された。商船3隻が夜も現場海域にとどまったほか、一夜明けた3日は明るくなるのを待って、地元のヘリ2機と豪州の固定翼機2機による空からの捜索も再開された。

 フェリーを所有する船会社によると、乗客は主にラエの大学に通う地元の学生たちだった。沈没原因は分かっていない。このフェリーは日本で建造されたもので、11年にわたってこの航路を事故なく運航しており、前年11月に乾ドックで定期点検をしたばかりだった。日本ではこの航路より短いルートで、最大550人の乗客を乗せていたという。(c)AFP