【1月26日 AFP】英スコットランド(Scotland)のエディンバラ動物園(Edinburgh Zoo)に中国からやってきた2頭のパンダのために、スコットランド氏族を象徴する意匠であるタータンが新たにデザインされた。

 このスコットランド最高の栄誉に預かったのは、8歳のオスの陽光(Yang Guang)とメスの甜甜(Tian Tian)。5年に及ぶ外交交渉の末にようやく合意した貸与契約で前月4日にエディンバラ動物園に到着して以来、多数の来園者を集める人気者となっている。

 2頭のパンダ専用のタータン・チェックは、白地に黒、グレー、赤をあしらったもので、白黒はパンダ・カラー、赤のラインは中国を象徴しているという。デザインを手がけたのは、英王室御用達タータンメーカー、キンロック・アンダーソン(Kinloch Anderson)だ。

 お披露目には、中国の春節(旧正月、Lunar New Year)にあたる23日と、スコットランドを代表する詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns)の生誕を祝うバーンズ・ナイト(Burn's Night)の25日の間を取り、24日が選ばれた。

 エディンバラ動物園のヒュー・ロバーツ(Hugh Roberts)園長は、「スコットランドと中国の伝統と文化を融合させた画期的なプロジェクト」とパンダ・タータンの発表を喜んでいる。「中国からのパンダの贈り物を記念するのに、方法もタイミングも最もふさわしい。中国とスコットランドの双方にとって非常に縁起が良い」

 2頭は、10年の貸与契約期間内に繁殖することが期待されている。(c)AFP

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