【1月19日 AFP】(記事更新)米大リーグ(MLB)のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)は18日、プロ野球北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)のダルビッシュ有(Yu Darvish)と、6年総額約6000万ドル(約46億円)の契約で合意したと発表した。

 ポスティング(入札)制度による交渉権を5170万ドル(約39億円)で獲得したレンジャーズは、30日間の交渉期限最終日となった同日午後、ダルビッシュの代理人との契約合意に至った。

 ダルビッシュは1月上旬に米テキサス(Texas)州を訪れ、フィジカルテストに合格していた。

 レンジャーズのロン・ワシントン(Ron Washington)監督は、「彼は洗練されていて、ストライクゾーンにしっかり投げ込めるし、変化球も思ったところに投げられる。素晴らしい肉体と倫理を持っている。適応してくれるだろう」と語っている。

 ダルビッシュは、2月に行われる春季キャンプでのできを見た上で、レンジャーズの先発投手陣の一角を担うことになるとみられている。レンジャーズにはすでに上原浩治(Koji Uehara)と建山義紀(Yoshinori Tateyama)の2人の日本人中継ぎ投手が所属している。 

 イラン人の父と日本人の母を持つダルビッシュは、高校卒業後の2005年にファイターズに入団、2011年シーズンの年俸は球界最高額の推定5億円と見られている。

 身長196センチ、体重98キロとメジャー選手をも圧倒する体格を持っているダルビッシュは、2011年は18勝6敗、防御率1.44、232回を投げて276奪三振を記録している。

 北京五輪や第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic)で日本代表として登板経験を持つダルビッシュは、過去5年間の防御率で1点台を記録しており、これまで奪三振王を3回、パシフィックリーグの最優秀選手賞(MVP)を2度受賞している。(c)AFP