【1月16日 AFP】イタリア中部ジリオ(Giglio)島の沖合で大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」が座礁した事故で15日、ハネムーン中の韓国人夫婦とイタリア人乗員が救助された一方、新たに2人の遺体が発見され、これまでに確認された死者は5人になった。船長に対する批判が高まっている。

 救助ダイバーは、船尾側の浸水した船室で高齢の男性2人の遺体を発見した。伊ANSA通信によると、死亡した2人はスペイン人とイタリア人だという。

■「船長が判断ミス」と会社側

 コスタ・コンコルディアを所有するコスタ・クロシエレ(Costa Crociere)社は同日、声明を発表し「船長が判断ミスをした結果、深刻な事態になったとみられる」と述べた。

 また、「船長の緊急事態の対応は、国際基準に沿ったコスタ・クロシエレの手順に従っていなかった」と述べ、緊急対応が順守されていなかったことを認めた。

 さらに同社は、検察当局による事故調査に協力していると述べた。検察当局は14日、同船のフランチェスコ・スケッティーノ(Francesco Schettino)船長の身柄を拘束した。(c)AFP

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