【1月14日 AFP】米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、ユーロ圏各国の国債格付けを1~2段階引き下げた。今回の格下げで、欧州諸国の債務危機はさらに深まることになる。

 同社発表によると、フランスとオーストリアは最上の「AAA」から「AA+」に1段階引き下げられ、「AAA」を維持したのはドイツのみとなった。

 格下げされなかった国に対しても、債務問題を懸念し現在の格付けを見直している。

 同社はキプロス、イタリア、ポルトガル、スペインを2段階引き下げ。マルタ、スロバキア、スロベニアは1段階引き下げた。

 今回ベルギー、エストニア、フィンランド、アイルランド、ルクセンブルク、オランダは格下げしなかったが、今後の格付け見通しを「ネガティブ」とした。(c)AFP/Dave Clark