【1月12日 AFP】中国・四川(Sichuan)省で11日、成都パンダ繁育研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)で人工飼育されたパンダを野生に戻すための第一歩として、自然環境を再現した施設に若いパンダ6頭が放された。環境に順応するのを待って野生に返す試みだ。  絶滅危惧(きぐ)種であるパンダの飼育個体を野生に戻す取り組みはこれまでも行われてきたが、失敗に終わっている。最後の取り組みは2006年で、このとき放された個体は10か月後に死骸(しがい)で発見された。野生のパンダに襲われたと見られている。  こうしたことから今回、研究者らは生存率が高まるよう段階を踏んで6頭のパンダを野生環境に順応させることにした。6頭は今後2か月を都江堰(Dujiangyan)の施設で過ごし、その後、フェンスで囲われた自然保護区の渓谷へ放される。経過を見て、最終的に野生に戻す予定だ。  現在、確認されている野生パンダの個体数は1590頭。(c)AFP 【動画】新しい施設に放されたパンダたち(YouTube/AFPBB News公式チャンネル) 【関連記事】2012年にパンダ6頭を一斉に森へ、成都パンダ繁育研究基地