<senken h 119>注目の38人にインタビュー「2012年への希望と展望」~hope & view ~ vol.2
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【1月12日 senken h】さまざまなことが起こった2011年。それらを踏まえて、注目の38人に、変化・展望・希望をテーマにインタビューを行った。聞いたのは以下の3つの質問。
■change : 東日本大震災がありました。3.11のその日から、あなたが変わったこと、変えたことなどはありましたか?
■view : 2012年は、どのようになっていくとお考えですか?
■hope : 2012年 あなたはどのような年にしていきたい、どのような活動をしたいとお考えですか?
◆「気持ちを明るくさせることのできる、モノ作りをしていきたい!」
w♥c プロデューサー/若槻千夏さん
■change:洋服を作る仕事をしている私が、どういったことで、少しでも東日本大震災の復旧のお力になれるか、考えるようになりました。
■view:3月11日以来さまざまな方法でチャリティーやボランティアなどが行われていますが、これからはとくに意識することなく自然と行われていく世の中になると思います。また、そう願っています。
■hope:昨年は10月1日にw♥c 渋谷センター街店をオープンさせて頂きました。2012年には東京スカイツリータウンにも出店致します。こんな時代だからこそ少しでも気持ちを明るくさせることができるモノ作りをしていきたいと思います。
◆三越伊勢丹 インターナショナルデザイナーズ バイヤー/須藤有紀子さん
■change:以前より増して家族・友人のありがたみを感じています。
■view:過程を楽しむ年になるのでは。震災で本当に必要なものを見つけていたり、探していると思います。次は、探し出す段階。一番楽しく、大事だと気付くと思います。誰と、どういった方法で共感するかに価値を作ってゆく。
■hope:過程を一緒に楽しめる機会・企画を、一つでも多く作っていこうと思います。
◆フローリスト、point neuf (ポワン・ヌフ)代表/川口昌亮さん
■change:作る物の雰囲気が変わりそうになった。変わらないように努力したけど、色合わせが少し柔らかくなったし、柔らかい優しい物を求められるようになったと感じた。
■view:日本を中心に、より一層個々人内面の変化が著しい年になると思います。
■hope:昨年に引き続き、いろいろ考えた物ではなく流れの中で良い物を作っていくと思います。
◆「前を向き、意識の高さを継続させていく」
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) 経営企画室 全社PR統括マネジャー 兼 クロムハーツ プレス&PRマネジャー/吉田淳志さん
■change:一つは、今まで以上に一日一日を大事に出来ることを、しっかり行うようになりました。それは生活するすべてにおいてです。もう一つは、震災以降SNSを始めました。情報の伝達スピードの速さと必要性を実感しました。
■view:大きな爪跡は、まだまだ消えないとは思いますが、前を向くことが出来るようになっていると願っています。そのために自分が出来ることを考え、実行すべきと思っています。
■hope:前をしっかり向いて、当たり前のことを当たり前にできる年になればと。継続的なチャリティー活動を仕事、プライベートでも続けたいと思います。ポイントは「継続」と「意識の高さ」ですね。
◆「お世話になったすべての人に感謝の気持ちで恩返し」
デザイナー/ケンジイケダ(Kenji Ikeda)さん
■change:デザインも、人に幸福感を与えられることに気付きました。「何かしなければ」という思いが大きくも、わずかながら行った活動はファッションやデザインという、自身のアイデンティティーとは関係のないものでした。自身の生業が無力だと感じていたある日、一本の電話が。女性は、福島で家や職を失い避難所生活の後に、親戚の家に一時居候している境遇の方だった。そんな彼女がレザーバッグを購入したいという。衝撃を受けました。たくさんのものを失い、失意の中にいる女性をデザインの力で少しでも前向きに出来たのかもしれない。今後も正直なデザインに生きていこうと、力をもらえた出来事でした。
■view:物の本質をさらに見つめられる年になっていくと思います。供給側は自身の強みを理解し、そのポイントを伸ばしていく必要に迫られると考えています。
■hope:12年のキーワードは「次の10年」です。「ケンジイケダ」は、来年13年に10周年を迎えます。お世話になった皆様に、感謝の意を込めてさまざまな試みを計画中です。今年はそのための準備期間になると考えています。
◆「できることを行動に移していくこと」
アングリッド プロデューサー/吉田怜香さん
■change:自覚と意識です。家族がいる、蛇口をひねれば水が出る、冬でも暖かい部屋にいられる、すべては当たり前じゃないということを常に忘れず大事にできる人でいたい。小学1年生の時に阪神大震災を経験しました。父が家族のために走り回っていた姿や見ず知らずの方に親切にしてもらった記憶も残っています。あれから16年経ち、社会人として東京で生活していて、今度は私が少しでも被災者の方々にできることを行動に移す立場だと思っています。
■view:より多くの人が本当に大事なものを見直していける年になるのではないでしょうか。阪神大震災ではその後、神戸の街や人たちが、震災前より強い絆を持ち見事に復興していく姿を肌で感じてきました。
■hope:仕事、プライベート含め12年も変わらず自分に正直に、そして常にベストな状態で取り組んでいきたいと思います。これからもより多くの人にアングリッドを通しハッピーを届けていけたらなと思っています。
◆ザ シークレットクロゼット(The SECRETCLOSET) バイヤー/小野瀬慶子(Keiko Onose)さん
■change:絆という言葉を意識するようになりました。家族や会社のスタッフ、親しい人たちをより愛しく感じ、関係をより深く、大切にしてきたいと思っています。
■view:本物、上質、精神的な豊かさと、喜び。トレンドではなく、スタイルと個性がより重要になっていくのでは。
■hope:仕事において、良い出会いとパートナーシップによる実りが生まれる年にしたいです。
◆アンリアレイジ(ANREALAGE) デザイナー/森永邦彦さん
■change:自分たちが見たこと、経験したことは、今まで信じていたもの、正しいとしてきたものが一挙に壊れてしまうことだった。日常と非日常の関係が逆転してしまった世界においては、日常の新しさや美しさを拾い上げていきたいと思うようになった。
■view:「終わりなき日常」を前提に「非日常の物語」を消費してきた時代は終わった。「日常の物語」を紡ぐ年になると思う。
■hope:日常の新しさや美しさを拾い上げ、より消費者と向き合った活動をしていきたい。
◆トランジットジェネラルオフィス(Transit General Office) 代表/中村貞裕さん
■change:個人のアイデンティティーの向上。助け合いの大切さを実感。
■view:エディトリアル力が求められる時代。
■hope:個ではなく、チームで大きな事をしていきたいです。10周年イヤーを迎えるのでトランジットはいろいろと仕掛けをしていき、話題の遊び場をたくさん作っていきますのでお楽しみに。
◆「この先を決めていくのは互いの本質的な共感・共鳴」
ビームス(BEAMS) クリエイティブディレクター/青野賢一さん
■change:震災と原発事故以降、二者択一的な論調の高まりに、非常に違和感を覚えました。そうした中で、これまで以上に物事の本質や実体を探し求める傾向が強くなったと自覚しています。表層的な興味や共感はどんどん薄くなっています。
■view:小さな規模のコミュニティーが、ますます重要になってくると思います。それを、いかに大風呂敷でなく相互接続出来るか。本質的な共感、共鳴を互いに得ることが、この先の5年、10年を決めていく気がします。形態やフォーマットという「容(い)れ物」ありきではなく、表現や目的が形態を選ぶ、という方向になると良いのではないでしょうか。
■hope:軽やかに、真摯(し)に、いろいろなことに取り組んで行ければと思います。今以上に自分の好きなファッション、音楽、アート、文学などを繋ぐ活動を行い、また、それらを繋ぐ場所でもある「School of B」(ビームスが考える次の時代のスタンダードを提案する講座)も引き続き開催していければと思います。
◆「平和で穏やかな日常を取り戻す創造の年。歴史を次の航海へとつなぎたい」
シップス(SHIPS) プレス主任/成瀬涼子さん
■change:大きくは意識の中に常に東北があること。シップスでは「3.11」直後から「ONE SHIPS PROJECT」を立ち上げ、チャリティーアイテムのモノ作りや被災地への支援物資の提供などを行ってきました。復興支援活動を積極的に行うDJ松浦俊夫氏やキャンドル・ジュン氏と直接お話をする機会があり、個人で復興のために何かしたいと思ってもなかなか遠回りになるというもどかしさと、きっと被災地の力になっているという期待を行ったり来たりしながら、とにかく個人レベルでできることを続けていくことがやがて大きな力になること、その大切さを改めて思います。
■view:物事すべてにおいてクリエーティブの年。撮影現場でいつも感じるチームのパワーは、ひとつのモノを作り上げるというスタッフ全員の高い志から。さまざまな面で日本は激動の年が続きますが、ただただシンプルに、平和で穏やかな日常を取り戻すという一つの方向に向いて進み、意見を出し合いながらそれを創造していく年だと思います。
■hope:自分に置き換えると、今年の過ごし方もそんな風にクリエートしていきたい。若い頃に抱いたあこがれや希望を大切にしながら、日々を大切に、その日を100%楽しみたいと思います。今年シップスは35周年を迎えます。この揺るぎない歴史をまた次の航海へと繋いでいけるよう活動していきます。(c)senken h
【関連情報】
◆特集:senken h 119
◆注目の38人にインタビュー「2012年への希望と展望」~hope & view ~ vol.1
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■view : 2012年は、どのようになっていくとお考えですか?
■hope : 2012年 あなたはどのような年にしていきたい、どのような活動をしたいとお考えですか?
◆「気持ちを明るくさせることのできる、モノ作りをしていきたい!」
w♥c プロデューサー/若槻千夏さん
■change:洋服を作る仕事をしている私が、どういったことで、少しでも東日本大震災の復旧のお力になれるか、考えるようになりました。
■view:3月11日以来さまざまな方法でチャリティーやボランティアなどが行われていますが、これからはとくに意識することなく自然と行われていく世の中になると思います。また、そう願っています。
■hope:昨年は10月1日にw♥c 渋谷センター街店をオープンさせて頂きました。2012年には東京スカイツリータウンにも出店致します。こんな時代だからこそ少しでも気持ちを明るくさせることができるモノ作りをしていきたいと思います。
◆三越伊勢丹 インターナショナルデザイナーズ バイヤー/須藤有紀子さん
■change:以前より増して家族・友人のありがたみを感じています。
■view:過程を楽しむ年になるのでは。震災で本当に必要なものを見つけていたり、探していると思います。次は、探し出す段階。一番楽しく、大事だと気付くと思います。誰と、どういった方法で共感するかに価値を作ってゆく。
■hope:過程を一緒に楽しめる機会・企画を、一つでも多く作っていこうと思います。
◆フローリスト、point neuf (ポワン・ヌフ)代表/川口昌亮さん
■change:作る物の雰囲気が変わりそうになった。変わらないように努力したけど、色合わせが少し柔らかくなったし、柔らかい優しい物を求められるようになったと感じた。
■view:日本を中心に、より一層個々人内面の変化が著しい年になると思います。
■hope:昨年に引き続き、いろいろ考えた物ではなく流れの中で良い物を作っていくと思います。
◆「前を向き、意識の高さを継続させていく」
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) 経営企画室 全社PR統括マネジャー 兼 クロムハーツ プレス&PRマネジャー/吉田淳志さん
■change:一つは、今まで以上に一日一日を大事に出来ることを、しっかり行うようになりました。それは生活するすべてにおいてです。もう一つは、震災以降SNSを始めました。情報の伝達スピードの速さと必要性を実感しました。
■view:大きな爪跡は、まだまだ消えないとは思いますが、前を向くことが出来るようになっていると願っています。そのために自分が出来ることを考え、実行すべきと思っています。
■hope:前をしっかり向いて、当たり前のことを当たり前にできる年になればと。継続的なチャリティー活動を仕事、プライベートでも続けたいと思います。ポイントは「継続」と「意識の高さ」ですね。
◆「お世話になったすべての人に感謝の気持ちで恩返し」
デザイナー/ケンジイケダ(Kenji Ikeda)さん
■change:デザインも、人に幸福感を与えられることに気付きました。「何かしなければ」という思いが大きくも、わずかながら行った活動はファッションやデザインという、自身のアイデンティティーとは関係のないものでした。自身の生業が無力だと感じていたある日、一本の電話が。女性は、福島で家や職を失い避難所生活の後に、親戚の家に一時居候している境遇の方だった。そんな彼女がレザーバッグを購入したいという。衝撃を受けました。たくさんのものを失い、失意の中にいる女性をデザインの力で少しでも前向きに出来たのかもしれない。今後も正直なデザインに生きていこうと、力をもらえた出来事でした。
■view:物の本質をさらに見つめられる年になっていくと思います。供給側は自身の強みを理解し、そのポイントを伸ばしていく必要に迫られると考えています。
■hope:12年のキーワードは「次の10年」です。「ケンジイケダ」は、来年13年に10周年を迎えます。お世話になった皆様に、感謝の意を込めてさまざまな試みを計画中です。今年はそのための準備期間になると考えています。
◆「できることを行動に移していくこと」
アングリッド プロデューサー/吉田怜香さん
■change:自覚と意識です。家族がいる、蛇口をひねれば水が出る、冬でも暖かい部屋にいられる、すべては当たり前じゃないということを常に忘れず大事にできる人でいたい。小学1年生の時に阪神大震災を経験しました。父が家族のために走り回っていた姿や見ず知らずの方に親切にしてもらった記憶も残っています。あれから16年経ち、社会人として東京で生活していて、今度は私が少しでも被災者の方々にできることを行動に移す立場だと思っています。
■view:より多くの人が本当に大事なものを見直していける年になるのではないでしょうか。阪神大震災ではその後、神戸の街や人たちが、震災前より強い絆を持ち見事に復興していく姿を肌で感じてきました。
■hope:仕事、プライベート含め12年も変わらず自分に正直に、そして常にベストな状態で取り組んでいきたいと思います。これからもより多くの人にアングリッドを通しハッピーを届けていけたらなと思っています。
◆ザ シークレットクロゼット(The SECRETCLOSET) バイヤー/小野瀬慶子(Keiko Onose)さん
■change:絆という言葉を意識するようになりました。家族や会社のスタッフ、親しい人たちをより愛しく感じ、関係をより深く、大切にしてきたいと思っています。
■view:本物、上質、精神的な豊かさと、喜び。トレンドではなく、スタイルと個性がより重要になっていくのでは。
■hope:仕事において、良い出会いとパートナーシップによる実りが生まれる年にしたいです。
◆アンリアレイジ(ANREALAGE) デザイナー/森永邦彦さん
■change:自分たちが見たこと、経験したことは、今まで信じていたもの、正しいとしてきたものが一挙に壊れてしまうことだった。日常と非日常の関係が逆転してしまった世界においては、日常の新しさや美しさを拾い上げていきたいと思うようになった。
■view:「終わりなき日常」を前提に「非日常の物語」を消費してきた時代は終わった。「日常の物語」を紡ぐ年になると思う。
■hope:日常の新しさや美しさを拾い上げ、より消費者と向き合った活動をしていきたい。
◆トランジットジェネラルオフィス(Transit General Office) 代表/中村貞裕さん
■change:個人のアイデンティティーの向上。助け合いの大切さを実感。
■view:エディトリアル力が求められる時代。
■hope:個ではなく、チームで大きな事をしていきたいです。10周年イヤーを迎えるのでトランジットはいろいろと仕掛けをしていき、話題の遊び場をたくさん作っていきますのでお楽しみに。
◆「この先を決めていくのは互いの本質的な共感・共鳴」
ビームス(BEAMS) クリエイティブディレクター/青野賢一さん
■change:震災と原発事故以降、二者択一的な論調の高まりに、非常に違和感を覚えました。そうした中で、これまで以上に物事の本質や実体を探し求める傾向が強くなったと自覚しています。表層的な興味や共感はどんどん薄くなっています。
■view:小さな規模のコミュニティーが、ますます重要になってくると思います。それを、いかに大風呂敷でなく相互接続出来るか。本質的な共感、共鳴を互いに得ることが、この先の5年、10年を決めていく気がします。形態やフォーマットという「容(い)れ物」ありきではなく、表現や目的が形態を選ぶ、という方向になると良いのではないでしょうか。
■hope:軽やかに、真摯(し)に、いろいろなことに取り組んで行ければと思います。今以上に自分の好きなファッション、音楽、アート、文学などを繋ぐ活動を行い、また、それらを繋ぐ場所でもある「School of B」(ビームスが考える次の時代のスタンダードを提案する講座)も引き続き開催していければと思います。
◆「平和で穏やかな日常を取り戻す創造の年。歴史を次の航海へとつなぎたい」
シップス(SHIPS) プレス主任/成瀬涼子さん
■change:大きくは意識の中に常に東北があること。シップスでは「3.11」直後から「ONE SHIPS PROJECT」を立ち上げ、チャリティーアイテムのモノ作りや被災地への支援物資の提供などを行ってきました。復興支援活動を積極的に行うDJ松浦俊夫氏やキャンドル・ジュン氏と直接お話をする機会があり、個人で復興のために何かしたいと思ってもなかなか遠回りになるというもどかしさと、きっと被災地の力になっているという期待を行ったり来たりしながら、とにかく個人レベルでできることを続けていくことがやがて大きな力になること、その大切さを改めて思います。
■view:物事すべてにおいてクリエーティブの年。撮影現場でいつも感じるチームのパワーは、ひとつのモノを作り上げるというスタッフ全員の高い志から。さまざまな面で日本は激動の年が続きますが、ただただシンプルに、平和で穏やかな日常を取り戻すという一つの方向に向いて進み、意見を出し合いながらそれを創造していく年だと思います。
■hope:自分に置き換えると、今年の過ごし方もそんな風にクリエートしていきたい。若い頃に抱いたあこがれや希望を大切にしながら、日々を大切に、その日を100%楽しみたいと思います。今年シップスは35周年を迎えます。この揺るぎない歴史をまた次の航海へと繋いでいけるよう活動していきます。(c)senken h
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