【1月10日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は9日、ウィリアム・デーリー(William Daley)大統領首席補佐官の辞任を発表した。財界との関係修復役を期待されていたデーリー氏だったが、大統領選を控えた2012年の年明け早々の辞任となった。

 デーリー補佐官の辞任につて、オバマ大統領は「もちろん、嬉しいニュースではないが」と述べたうえで、デーリー氏から先週、より多くの時間を家族とと過ごすためにシカゴ(Chicago)に戻りたいとの申し出があったと語った。

 デーリー氏は今月末までに退き、後任には行政管理予算局(Office of Management and Budget、OMB)のジェイコブ・ルー(Jacob Lew)局長が就任する。

 デーリー補佐官は、ビル・クリントン(Bill Clinton)政権で商務長官を務めた経験を持つ。共和党が圧勝した2010年の中間選挙をうけ、劣勢からの挽回を目指したいオバマ大統領が11年1月、財界に顔が利くデーリー氏を補佐官に起用した。

 だが、金融業界と近しく、政権の中枢意識が強かったことから、政権内のリベラル派との折り合いが悪かったといわれる。

 またデーリー氏は、昨年の財政赤字削減策における共和党の協議失敗の非を一手に負った。この後、オバマ政権の共和党対策は再び対立姿勢に転じている。

 一方、新たに大統領補佐官に就任するルー氏は、現在2期目の行政管理予算局長を務める。クリントン政権でも同職を務め、オバマ政権で予算や財政政策を支えてきた。

 大統領首席補佐官は、米大統領に進言し、面会者を管理し、政策調整などを担う、ホワイトハウスで最も重要な権限を持つ役職だ。突発的な危機への対処も求められる。(c)AFP/Stephen Collinson