【12月15日 AFP】(記事更新)サッカー日本代表元監督の岡田武史(Takeshi Okada)氏が15日、中国スーパーリーグの杭州緑城(Hangzhou Greentown FC)の監督に就任した。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で日本をベスト16に導いている岡田氏は、契約交渉のため訪中しており、杭州緑城の広報担当者はAFPに対し「15日の朝に岡田氏と契約を結んだ」と話した。

 2011年シーズンの中国リーグで16チーム中8位だった杭州緑城は、チームのマイクロブログで背番号99のユニフォームを手にした岡田氏の写真を掲載した。

 2004年の第13回アジアカップ(2004 AFC Asian Cup)で観衆が「君が代」にブーイングを浴びせ、2008年の東アジアサッカー選手権(East Asian Football Championships)では日本国旗が燃やされるなど、反日感情が強い中国で初の日本人監督に就任した岡田氏は、16日に東京都内で記者会見を行う予定としている。

 これまで八百長問題などスキャンダルに揺れていた中国サッカー界だが、クラブは国の経済成長によって潤沢な資金を持つようになり、7月には1000万ドル(約7億8000万円)でアルゼンチン人ミッドフィルダー(MF)のダリオ・コンカ(Dario Conca)と契約を結ぶなど、海外の有力選手獲得に力を入れ始めている。

 最近では上海申花(Shanghai Shenhua)が12日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)の獲得を発表した。報道によると、2012年1月にチームに合流するアネルカの給与は週給31万3000ドル(約2400万円)になり、現在の2倍以上増額するとされている。

 また上海申花は、かつてイングランド・プレミアリーグのフラム(Fulham)、フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)で指揮を執った元フランス代表のジャン・ティガナ(Jean Tigana)氏の監督就任を18日にも発表する予定としている。(c)AFP/Zoey Zhang