【12月15日 AFP】ノルウェーの探検家ロアール・アムンゼン(Roald Amundsen)が人類で初めて南極点に到達してから満100年を迎えた14日、南極点ではイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)ノルウェー首相が科学者や探検家ら数百人を出迎え、100周年を祝う式典が行われた。

 首相は式典で、アムンゼンの探検を「人類で最も画期的な成功」とたたえるとともに、気候変動の影響に言及。「ここ数年の南極大陸は過去800年間で最も激しい変化にさらされている。南極の氷が溶けてしまえば、世界的に甚大な影響が出るだろう」と警鐘を鳴らした。

 アムンゼン隊の5人は1911年12月14日、南極点にノルウェー国旗を立て、英国のロバート・スコット(Robert Scott)隊との南極点到達レースに勝利。スコット隊は約1か月後に南極点に到達したが、帰路に5人全員が死亡した。ストルテンベルグ首相は、敗れたスコット隊についても「南極の歴史に刻まれ、永遠に忘れ去られることはない」と述べ、追悼した。(c)AFP/Pierre-Henry Deshayes