【12月12日 AFP】中国国務院(政府)は11日、定員超過のスクールバスの衝突事故で子ども19人が死亡し、全国で激しい抗議が巻き起こったことを受けて、スクールバスの安全性向上を目指した規制案を発表した。

 中国北西部、甘粛(Gansu)省で11月、乗客64人が乗った定員9人のスクールバスが大型トラックと衝突し、子ども19人と成人2人が死亡する事故が発生した。その数週間前にも、子ども7人が死亡する別のスクールバスの交通事故があったばかりだった。

 中国国務院法制弁公室(Legislative Affairs Office of the State Council)が発表した規制案は、多くの提案事項を打ち出しており、市民からの意見を広く募集している。

 同案は、スクールバスに使われる車両の点検を実施するための技術基準を政府が確立し、6か月ごとに点検を行うことなどを定めている。また、スクールバスへのハンマーや消火器、救急箱の設置を義務付け、運転手にも、免許取得後3年以上などの厳しい条件を設けている。

 中国では、現行規則の取り締まりが緩いために、学校などへの送迎バスに子どもたちがすし詰め状態で押し込まれてしまうことが多く、特に地方でその傾向が強かった。

 中国当局は前月、事故を起こしたスクールバスを運用していた幼稚園の責任者を正式に逮捕したと発表した。事故で死亡したスクールバス運転手は、速度超過で反対車線を逆走していたとみられている。(c)AFP

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