【12月11日 AFP】(記事更新、写真追加)11-12スペイン1部リーグは10日、第16節の試合が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)による伝統の一戦「エル・クラシコ(el clasico)」は、FCバルセロナが3-1で制し、リーグ首位に立った。

 今回のエル・クラシコに敗れれば、リーグ優勝争いに大きなダメージを負う可能性があったFCバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、レアル・マドリードの攻撃力と敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)での試合であることを考慮し、システムをこれまでテストしていた3バックから4バックに変更した。

 一方、レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の選択肢からベンゼマを前線に配置。先発起用されたベンゼマは、FCバルセロナのゴールキーパー(GK)ビクトル・バルデス(Victor Valdes)のパスミスからエル・クラシコ史上最速となる試合開始23秒で先制点を奪い、その期待に応えた。

 しかし前半30分、バルセロナはダビド・ビジャ(David Villa)に代わって先発出場したアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のパスから同点ゴールを奪い、1-1の同点で前半を折り返した。

 迎えた後半8分、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)の放ったシュートがレアル・マドリードのマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)に当たってコースが変わり、反応が遅れたGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)がセーブすることができず、FCバルセロナが2-1と勝ち越しに成功した。

 同21分には、今夏にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)から加入したセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が、ダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)のクロスから今シーズン公式戦10得点目となるチーム3得点目を挙げた。

 この結果、両チームは勝ち点で並び、得失点差でFCバルセロナが首位に浮上したが、バルセロナは11クラブW杯(2011 FIFA Club World Cup)に出場するため1試合多く消化しており、レアル・マドリードが次節のセビージャFC(Sevilla FC)戦に勝利すれば首位に返り咲くことになる。

 試合後にグアルディオラ監督は「レアル・マドリードが次節のセビージャに勝てば彼らが再び首位に戻る。11月や12月に首位である必要はない」と話し、選手たちに浮かれないよう注意を促した。(c)AFP/Tim Hanlon