【12月10日 AFP】(写真追加)11クラブW杯(2011 FIFA Club World Cup)に出場するサントスFC(Santos FC)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が8日、記者会見に臨み、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が世界最高の選手だと称賛し、自身はペレ(Pele)氏のレベルに達することができないと話した。

 8日に来日した19歳のネイマールは、決勝で対戦する可能性があるメッシと比較されることについて「世界最高の選手はメッシだと思う」とコメントした。

 またネイマールは、かつてサントスFCと元ブラジル代表で偉大な功績を残し、現在も崇拝されているペレ氏と自分は比較対照にならず、「サッカー王様はペレ氏だけ。彼のレベルに追いつくことは不可能だと思う」と話し、自身の限界はペレ氏とディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の間になると語った。

 ペレ氏はネイマールについて、メッシよりテクニックで優れていると評価しているが、マラドーナ氏は「頭がおかしくなったんじゃないか」と嘲笑を込めて反論している。

 クラブW杯では、世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」の最終候補に残っているメッシと、ブラジルの若手有望株のネイマールの対決に注目が集まっている。

 11月にサントスとの契約を2年延長したネイマールには、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)をはじめ、欧州の強豪クラブが将来獲得に乗り出すとされているが、ネイマールは「クラブW杯は自分の実力を証明する場だとは思っていない。チームに貢献し、タイトルを勝ち取るために出場する」と語った。

 サントスFCは、FCバルセロナ(FC Barcelona)との対戦が期待される決勝に進出するため、柏レイソル(Kashiwa Reythol)とモンテレイ(Monterrey)の勝者と14日に対戦する。

 2009年大会王者のFCバルセロナは、10日のリーグ戦でレアル・マドリードとのエル・クラシコ(el clasico)との対戦を控えており、クラブW杯に集中し切れていない。

 また、ここ数年低迷しているブラジル代表の復活の担い手としても注目されているネイマールは、日本での想像以上の歓迎に驚きを隠せなかったことを明かし、「地球の裏側にいるにも関わらず、多くの人が僕を知っていて、愛されているみたいだ」と語った。(c)AFP/Peter Stebbings