【12月9日 AFP】欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)は8日、イングランド代表のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)に科していた3試合の出場停止処分を2試合に軽減することを発表し、残り1試合には4年間の猶予を与えた。
 
 ルーニーは10月に行われたサッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)予選のモンテネグロ戦でミオドラグ・ジュドビッチ(Miodrag Dzudovic)を意図的に蹴り、3試合の出場停止処分を受けていた。

 イングランド代表として73試合に出場し28得点を挙げているルーニーは、処分軽減により本大会のグループリーグでフランス、スウェーデンと対戦する2試合は欠場するものの、最終節のウクライナ戦には出場可能となった。

 7日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)でFCバーゼル(FC Basel)に敗れ、グループリーグ敗退が決まったマンチェスター・シティ(Manchester City)のルーニーは、イングランド代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督とともにスイスのニヨン(Nyon)で行われたUEFAの聴聞会に出席した。

 イングランド・サッカー協会(Football AssociationFA)のアドリアン・ベヴィントン(Adrian Bevington)氏は、マイクロブログのツイッター(Twitter)で「公平な聴聞会だった。ルーニーとカペッロ監督が出席することが重要だった。本大会のウクライナ戦でルーニーを起用することができる」と語っている。

 退場処分後にルーニーは、自身の行動について「愚かだった」とコメントしていた。また、被害者となったジュドビッチは、UEFAに対し処分を軽減するよう求めていた。(c)AFP