【12月7日 AFP】2012年米大統領選挙の共和党候補者指名争いで、6日に発表された最新の調査によると、ニュート・ギングリッチ(Newt Gingrich)元下院議長が党内支持率でリードを広げている。

 レースの火ぶたを切る1月3日のアイオワ(Iowa)州の党員集会での候補者選出に参加すると思われる人びとを対象としたふたつの調査によると、ギングリッチ氏への支持率は、保守を基盤とする党内で支持固めに苦心している2位のミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事を大きくしのいでいた。

 有力候補だった元ピザチェーン経営者のハーマン・ケイン(Herman Cain)氏が前週3日、セクハラ疑惑や不倫問題などの影響で共和党指名候補争いから撤退したことも、ギングリッチ氏の支持率の後押しとなったようだ。

 アイオワ党員集会へ参加を予定している858人を対象にした米ワシントン・ポスト(Washington Post)紙とABCニュース(ABC News)の共同調査では、ギングリッチ氏の支持率が33%でトップ、次いでロムニー氏とロン・ポール(Ron Paul)下院議員が同率18%で2位に並んだ。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の調査は、共和党員と支持政党のない住民でアイオワの党員集会に参加する予定の642人を対象にしているが、こちらもギングリッチ氏の支持率が31%でトップで、ロムニー氏が17%、ポール氏が16%だった。(c)AFP