【12月5日 AFP】サッカー、元ブラジル代表で主将を務めたソクラテス(Socrates Brasileiro Sampaio de Souza Vieira de Oliveira)氏が4日、ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)市内の病院で腸内感染のため死去した。57歳だった。

 1982年のW杯スペイン大会で、史上最高のブラジル代表といわれたチームの主将を務めたものの、世界王者には手の届かなかったソクラテス氏は、2日に食中毒のため同市内のアルベルト・アインシュタイン病院(Albert Einstein Hospital)に入院していた。

 ソクラテス氏は敗血症となり、人工呼吸器と透析機につながれる治療を受けたものの、4日午前6時30分(グリニッジ標準時、GMT)に死亡が宣告された。

 現役時代に飲酒の問題を抱えていたことなどからソクラテス氏は消化管内の出血を起こし、8月、9月と2度にわたって入退院を繰り返していた。

 86年のW杯メキシコ大会にも出場したソクラテス氏だったが、体調が思わしくなく、敗戦を喫した準々決勝フランス戦でのPK戦の失敗が頻繁に懐古される。

 クラブレベルでは、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のコリンチャンス(Corinthians)などで活躍、1984-85シーズンに所属したイタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)では、不遇の1年を囲った。(c)AFP