【12月3日 AFP】今週起きた在イラン英国大使館への乱入事件を受け、英政府から国外退去を命じられた在英イラン大使館の外交官ら一行は3日早朝、イランの首都テヘラン(Tehran)に到着した。

 現地報道によると、イラン航空(Iran Air)機で到着した在英イラン大使館関係者の一行は、テヘランの国際空港で待ちかまえていた報道陣を避けて裏の通路から退出した。

 AFPの写真記者によると、イラン政府を支持する反英強硬派の学生約150人も「英国に死を」といったスローガンを叫びながら、花で作った首飾りなどを手に一行を歓迎しようと待っていたが、やはり一行を目にすることはできなかった。

 在英イラン大使館一行は、テヘランの英大使館と大使館関連施設が11月29日にイランの親政権派の群衆数百人に襲撃されたことの報復措置として国外退去を命じられ、2日に英ロンドン(London)から出国していた。

 イランのファルス(Fars)通信によると、一行を出迎えるために空港にいたイラン外務省のラミン・メフマンパラスト(Ramin Mehmanparast)報道官は、英政府の動きに他の欧州連合(EU)加盟国が追随していることに触れ、「英政府はわが国との2国間問題に欧州の他の国々を巻き込もうとしている。しかし、わが国は、英国のせいで関係が損なわれることのないよう欧州各国に要請した」と語った。(c)AFP

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