【11月30日 AFP】スペインでは経済危機をよそに、いや、危機の時だからこそなのか、大勢の人々が寒空の下、クリスマス恒例の宝くじ「エル・ゴルド(El Gordo)」を求めて行列を作っている。

 マドリード(Madrid)で最も有名な販売店の外で順番を待つ無職のエスター・ルビオさん(21)は「危機の最中にあっても、人は幸運をつかみたいと思うもの」と話した。

 スペインは2008年に不況期に入って以来、消費者支出が大幅に低下、失業率は21%超まで悪化した。だがスペイン人にとって、クリスマスは例外で倹約傾向はエル・ゴルドには影響していない。

 列に並ぶジュリー・ガルシアさん(65)は「この1年、宝くじのためにお金を節約してきたの。危機の時だからこそくじを買うのよ。昨年のクリスマスよりも多く買うつもりよ」と話した。

 国営宝くじの事業体のディレクターは「2010年の宝くじ売上高は27億ユーロ(約2790億円)。これだけ多く売れるくじは世界でも他にない」と話した。同ディレクターによると、今年の総売上高は36億ユーロ(約3700億円)で、このうち総当選金額は25億ユーロ(約2600億円)の見込み。(c)AFP