【11月30日 AFP】イタリア・シチリア(Sicily)島で、ピクニックに出かけた次男と三男、そして病院に母親を見舞っていた長男が同日に心臓発作を起こし、病院にいた長男だけが助かるという珍しい出来事があった。29日の伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)が報じた。

 次男のアルベルト・ガロファロ(Alberto Garofalo)さん(54)一家と三男のグイド(Guido)さん(45)一家は27日、エトナ山(Mount Etna)の山腹にある松林へピクニックに出かけた。するとグイドさんが突然心臓発作で倒れ、その場で死亡した。

 アルベルトさんはすぐさま弟の元に駆けつけたが、ショックのせいか、同じく心臓発作を起こして亡くなった。

 長男のサルバトーレ(Salvatore)さん(57)はこの時、カターニア(Catania)の病院で高齢の母親を見舞っていた。弟2人の身に起きたことは知らなかったが、突然心臓発作を起こした。ただし、緊急処置室に運ばれ、ただちに治療を受けたため、一命をとりとめたという。(c)AFP