【11月28日 AFP】スリランカ最大の都市コロンボ(Colombo)と南部の港町ゴール(Galle)を結ぶ同国初の高速道路が27日、開通した。

 ゴールで行われた開通式で、マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)大統領は、自ら運転する車で新しい高速道路を走ってみせ、国内に「高速道路革命」を起こすと約束。「交通の利便がよくなれば、分離独立の気運も消滅するだろう」と述べた。スリランカでは2009年5月、分離独立派の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)との数十年に及んだ内戦が終結したばかり。

 4車線、総距離96キロの高速道路の総工費は、予算を3倍超過する7億ドル(約540億円)。日本の国際協力機構(Japan International Cooperation AgencyJICA)が3億1700万ドル(約250億円)、アジア開発銀行(Asian Development BankADB)が1億7800万ドル(約140億円)を支援した。

 ただ、建設工事は歩行者を巻き込んだ連結橋の崩壊事故や土地買収の遅れ、資金不足などに見舞われ、予定よりも3年遅れての完成となった。(c)AFP