【11月28日 AFP】(一部更新)インドネシア・東カリマンタン(East Kalimantan)州サマリンダ(Samarinda)で26日、同国内最長のクタイ・カルタネガラ(Kutai Kartanegara)橋が崩落する事故があり、当局者がAFPに語ったところによると、これまでに少なくとも10人の死亡が確認された。33人以上が行方不明という。

 マハカム(Mahakam)川にかかる全長720メートルのクタイ・カルタネガラ橋は、インドネシア国内最長の橋で、2002年に中国の支援を受けて建設された。米サンフランシスコ(San Francisco)のゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)を模したデザインとなっている。

 目撃者の話によると、橋は大きな衝撃音とともに崩れ始め、上を走行していた車両や路線バス、オートバイなどが川に投げ出された。必死で川岸まで泳ぎ着いた生存者もいるが、水中で崩壊したがれきの下敷きになったままの人々もいるとみられる。

 スシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領は、事故原因の調査を命じた。崩壊原因は現時点では不明だが、事故当時は鋼鉄ケーブルの修理中で、災害管理当局によるとこのケーブルが切れたことが事故に関連している可能性があるという。

 マハカム川は同州で最長の河川で、州内のテンガロン(Tenggarong)とテンガロン・セベラン(Tenggarong Seberang)を結ぶ交通路でもある。(c)AFP