【11月26日 AFP】食の権利に関する国連(UN)特別報告者、オリビエ・デシューター(Olivier De Schutter)氏は25日、欧州連合(EU)本部のあるベルギーのブリュッセル(Brussels)で記者会見し、EUはバイオ燃料政策を見直す必要があると述べた。

 オリビエ氏は「EUがバイオ燃料を生産すればするほど、世界の他の地域から植物油を輸入せざるをえなくなる」と警告した。

 経済的に有望だとされたバイオ燃料市場に引きつけられた生産者などが、原料となるサトウキビやサツマイモを栽培する土地をアフリカで購入するなど多額の投資をすでに行っているため、後戻りすることが難しいことを認めつつオリビエ氏は、「EUはその政策を根本的に見直す必要があるだろう」と述べた。

 世界の当局者や専門家、科学者の間で、バイオ燃料を推してきた過去数年間の動きは誤りだったと指摘する声が増えている。一時は地球温暖化に対する「魔法の解決法」ともてはやされたバイオ燃料だが、オリビエ氏は「温暖化ガスを削減する効率的な手段ではない」と述べた。

 欧州委員会(European Commission)は2012年にこの問題についての報告書を発表するため、準備を進めている。(c)AFP