【11月24日 AFP】労使交渉のもつれが全便欠航という事態を招き利用者のひんしゅくを買った豪カンタス航空(Qantas Airways)が、信頼を取り戻そうとツイッター(Twitter)でキャンペーンを始めたが、事態はあらぬ方向に展開した。

 カンタス航空は前月、パイロット労組らによるストライキへの対抗措置として、内外全便の運航停止に踏み切り、世界中で数万人が足止めされるなどの影響が出た。

 カンタス航空はツイッターで、「あなたが想像する極上の機内体験を教えてください(独創的なアイデア大歓迎!)。回答には『QantasLuxury』のハッシュタグを」と呼びかけ、優れたツイートを書いた人にはカンタス航空のパジャマや豪華アメニティセットなどをプレゼントすると発表した。

 ところが返ってきたツイートは、「QantasLuxuryって、全便運航停止して国や乗客や職員に迷惑をかけておきながら、自分は専用ジェットでシャンパンをすすることなんでしょ」といったカンタス航空を中傷する内容のものばかり。

 運航停止はアラン・ジョイス(Alan Joyce)最高経営責任者(CEO)の判断だったが、結果的に豪労使問題裁決機関、フェア・ワーク・オーストラリア(Fair Work AustraliaFWA)は労使双方に運航の阻害となる行為を即時停止するよう命じた。

 そのジョイス氏に対しても、「QantasLuxuryが大失敗したから、アラン・ジョイスは今ごろツイッターの営業差し止め命令を出させようと画策してるに違いない」と、容赦ないツイートが寄せられた。(c)AFP